GSKが値下げに踏み切ったのには理由があった
ブランドイメージを高めるために時には利益を後回しにする
ただ人気があるからタレントを起用するのではなくて、その商品との関わり合いをスムーズに提示する必要がある。ナイキは一流のスポーツ選手を惜しげもなく広告に投入する。スボーツイメージになることがナイキの不動の戦略だから、スーパースターの起用がナイキの広告コンセ一ブトであり、表現そのものとなる。「わたしはラックス」と有名スターがいつもセクシーに登場するラックスも、肌や髪の艶やかな女優のようになることが広告コンセプトだから、その時々のスターの登場はブランドイメージの深まりと関わり合いを持つことになる。
米・元上院議員のボブ・ドールがペプシ・コーラの広告に出て、「これを飲んで、人生の喜びをとり戻した」となぜ言えるのか。バイアグラの服用を公表して評判になったという大前提があるから、こんな思わせぶりな台詞を吐いて拍手をもらえるのである。品質さえよければものが売れるとは限らない。小型車市場で、品質ナンバーワンのブランドが売上げでは一二位であった例もある。
ブランドとは競合他社製品よりも品質がよいことだとみる人がいるが、品質とはもはや消費者が抱いているブランドイメージのことを指すのである。だから企業はあの手この手を使って、ブランドイメージを高めるための努力をする。利益を捨てて、ブランドイメージをとる英国のグラクソ・スミスクライン(GSK)は、アフリカなど世界の六三か国で、エイズ治療薬を七~八割値下げした。もちろんGSKは、エイズ治療薬の開発に巨額な資金を投入している。この利益に優先する値下げ行為は、単に人類に貢献する人道的な見地から行なわれたわけではない。
パソコンの心臓部をつかさどる半導体は外から見えないから、インテル・インサイドとブランド名を明記しているのだ。インテル・インサイドのロゴまた、食品添加物と言われるように、食品にはインサイドされているものが多い。林原のトレハロースは、食品のうま味を引き立て、品質をよくする機能を持っている。
冷凍食品やレトルト食品、ヨーグルト、缶コーヒi、チョコレート、ハンバーグといった食品に、トレハロースが入っている。花王のエコナは脂肪の蓄積を防ぎ、コレステロールの吸収を抑える健康機能を持っている。このエコナを使用している商品、例えば、はごろもフーズのシーチキン缶詰には、「健康エコナ使用」と目立つよう書かれている。インサイド・エコナが表示されているのだ。
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